ヒラメを1投で釣るまでの道のり!修行いらずの簡単釣行
→ほぼ1投で釣れてきたヒラメ釣りで数年使い続けているルアー5選!でメールをくださったヒラメ難民のアングラーさんから、説明が足りなかったのか細かい質問がきたので、また記事にして回答。
先に言っておきたいのは1投でサクっと釣れるのは楽だし嬉しいけど、釣れない新ポイントなんかで探して足掻いてる釣りの方が楽しいし上達する。
函館エリアだからこそ使いたい1投でヒラメ釣り
1投で簡単に釣れるし、同じ場所で粘りまくって釣れるのもヒラメ。そもそもの魚影が濃くて同じ場所で粘って回遊に期待できる場所や、魚影が薄くている場所が殆ど固定されちゃう場所と地域や場所によって条件が違います。
日本海や太平洋のお祭り状態の棒エリアのようなカレイより多くね?ってくらいの魚影だと、ベイトが多くベイトについてヒラメも動くし色んなイレギュラーがおきるのでこんな効率重視しなくても大丈夫なんですけど、函館エリアだと場所絞って効率化させないとやってられないくらい釣れない。
そんな感じなんで函館でやる時は1コース1投で十分ってだけで、他の魚影の濃いエリアで応用する時は、もちろん場所さえわかれば1投で釣れますがその後粘っても釣果に繋がる可能性が函館よりは高いです。
1投でヒラメを釣るための季節
ヒラメが岸よりしていないと釣れないので、北海道でヒラメが岸よりするシーズンに狙う事が前提。
5月~6月下旬の春ヒラメ
この春ヒラメってのが苦手で、サクラマスと被るシーズンだから狙う頻度は減るんですが、函館市内の漁港は春弱いと思うんだよなぁ。太平洋、日本海は問題なく釣れると思うんですが、函館市内エリアだと難しいかもしれない。
ソゲサイズだったら大森浜とかサーフからいくらでも釣れるんだけど、ヒラメサイズが春は弱い。
サクラマスを狙う時にヒラメ・マス漁の漁師さんの話しを聞くと、毎回ちょい深場寄りで浅場で釣れないって言われたんだよな^^;
水温なのか水深なのか市内のヒラメの魚影は薄いです。
9月~11月の秋ヒラメ
春に比べると一気に難易度が下がる秋ヒラメ。場所によりますが春よりシーズンが長く、極寒のイカ釣りついででもバンバン釣れるんで寒ビラメが楽しめる。
函館市内・近郊に関しては春より明らかに魚影が濃く、アジ、サバ、イワシのベイトの影響もあるのかな。
1投でヒラメを釣るための時間帯と潮の影響
効率よくヒラメを狙うとなると食い気が上がる時間が一番なので時間は大事。あと潮の影響で餌になるベイトが動き、それと同時にヒラメの食い気もあがるので潮も大事です。
朝マヅメと夕マヅメ
●朝マヅメ
場所とかベイトの有無で変わるんですが、朝はお腹を空かせたヒラメさんがより活発に動く時間帯なので、動いている事が多くて狙った1投釣りにむいていないかもしれない。ただ活発なんでいればサクっと釣れるのが朝マヅメ。
●ランチタイム
調子の良いエリアだったら頑張ったら食い気のある個体が釣れることもある。朝や夕方よりちょっと多めに歩いたり頑張らなきゃ釣れない。やってられない。
●夕マヅメ
朝より活性は落ちて待ちスタイルで獲物を狙っている時間。朝から昼間に沖に出たベイト達は夜に安全な漁港内や岸に戻ってくる時間なので待ちスタイルでいいんだろうね。この待ちスタイルのヒラメは捕食しやすいベイトが回遊してくる同じ場所にいるので、この個体を狙うと1投でサクっと釣れます。
●夜
夜は安全を確保するため漁港の中までベイトが入ってくる時間。ヒラメもちょっと遅れてはいってきます。夜は視認性で1投釣りには向いていませんが、安全な漁港内にベイトが溜まって、それを狙うヒラメがいるんで港内で狙える。夜はベイトのレンジや常夜灯の状況によって底から表層までヒラメに遭遇できれば釣れる。ただ疲れる。
あぁでもイカの時は港内にベイト入ってるのに、真っ暗な外海で普通に釣れるのでどっち狙ってもいいかも。そういえば夜ヒラメも同じ場所にいるし1投で釣れてるからナイトでもいいかも。夜の外海狙い危ないからおススメしないけど。
潮の影響
小潮、中潮、大潮、長潮色々ありますが、一番狙いやすいのは中潮。大潮明けの中潮が一番釣れるって言われてますね。干潮と満潮に関しては1投釣りは場所ゲーなんでほぼ気にしなくても釣れてます。
個人的には大潮が一番釣れなくて、この1投釣りしていると大潮は流れが速すぎて場所が定まらないってのもあるし、魚が普段より潮と一緒にうごいているんでしょう。狙いが定まらない事が多すぎるのでできれば避けたい。
釣れない事はないけど1投には向いてないってだけ。潮が速くて狙いが定まらない時は重さを増やすかキャスト数で勝負。
おススメは小潮か中潮。その中でも違いはあるんで、それは通ってカヴァー。
1投でヒラメを釣るための場所探し
サーフ、磯、漁港とどこでもヒラメは狙えますが、1投釣りとなるとヒラメが居つく場所が変わらない事が望ましい。ってなると人工ストラクチャーがベストで漁港やテトラが一番1投釣りに向いています。
サーフは何年も動かない沈み根があればいいんですが、砂だと地形変化しまくるし、広大なサーフだとベイト次第でヒラメが動くしそもそもヒラメがいない時の方が多いので、ピンポイント狙いが難しくなる。ランガンで場所絞って願って待ちスタイル^^;
グーグルマップで適当な漁港をチョイスしてざっくり番号を振ってみたんですが
① 船道
一番いそうなんだけど意外と実績が低い船道。カレイは船道安定なんだけど、ヒラメとなると経験からあまり狙う気になれない。たぶん漁港によって違う水の流れにもよるんだと思うけど、いるにはいるんで一応狙う。
②・③テトラの際
ベイトの隠れ場所として最高なテトラ。テトラギリギリに潜んでいる事もあれば、テトラ帯でも崩れていたり、飛び出していたり凹んでいる場所が良いポイントになります。効率よくテトラの際を1発で狙える横のコース取りが一番。
狙うのはテトラ際から1メートルくらいずつずらしてヒラメの居つき場所をチェック。テトラに立ったら正面エリアだけ狙いたくなるでしょ?テトラ際を狙った方が確実にいるから。こういう場所を見つけると1投ゲーになります。
場所によっては立ち入り禁止だったり、絶対足元注意とまぁまぁ外道のアブもいるのが難点。
④先端付近
先端は外海と港内の流れが潮目になって沖に出ている事が多く潮目付近が狙い目。岸よりの数が多くなると、この先端から伸びる潮目付近で数が出ることもありますが、横からの流れとぶつかったり風の影響や荒れ具合で日々潮目が変わるんで1投釣りには向いていない。
ただ風や別の潮の流れに影響を受けていない固定の潮目の時はチャンス!
魚影としては一番濃くなりやすいポイントとなるんで狙うには狙う。地形によるのか先端から狙う魚影は漁港によって全然違うんでいない場所はマジでいない。
ソゲが多い場所とヒラメサイズが期待できるポイントは違う
ソゲが釣れたところでもヒラメサイズはもちろん釣れるんですが、遊泳力のせいなのか毎回しっかりヒラメサイズがいる場所は小さくても30㎝後半~とサイズによっている場所が違います。
磯なんかだと平均サイズ一気に上がるでしょ。
潮が速いエリアだと小さくてもマッチョヒラメが多いし場所によって厚みも違うんだよなぁ。
函館の海で言ったら浅いサーフや漁港内だとソゲ率が上がり、外海になるとヒラメ率が大幅にアップします。ベイトが大量に入ってくるとどこにでもヒラメサイズはいるんだけど。毎回釣れるけどソゲばかりって場所は、いつかヒラメが釣れると思うけど他を探したほうが早いかも。
ちなみに地形とかあんまり潮流が変わらない漁港限定ね。サーフなんかはいつもソゲでも突然巨大ヒラメも釣れるロマン溢れる場所なんで。
後は居つき場所に精度の高いキャストをするだけ
ざっくり狙うのは基本3か所くらいで十分。最初は地形や潮の流れがわからないので色んな場所に投げてチェックしていく。漁港によってはこの3か所以外にも沖に沈み根やストラクチャがあったり狙いどころがあるので、最初は全部探るくらいでもOK。
立ち位置からどのくらいキャストして、何カウントで沈んで、どのくらいのスピードで巻いて、何回巻いたところでバイトがあったくらいまで把握していると、「ここで食う!」ってタイミングすらわかるようになります。
そのくらい毎回同じ場所にいるのがヒラメ。
その日の潮の流れの強さや風で変わるんですが、慣れてくると精度が上がってくるんで、どんどん1投釣りに近くなっていきます。
1投でヒラメが釣れるルアーとアクション
初見の場所は根の位置がわからないのでロスト多くなります。本当はテキサスリグ一択なんだけど、最近の函館の海の状況的にワームをズタボロにするフグがいるのでジグも必要。
ルアーを沈めていい場所とダメな場所の地形さえ把握したら、テンポよく探れるジグでもいいし、かっこよく決めたいミノー系でもいいんですけど。
1投でヒラメを釣るルアーアクション
今回のこのアクションもヒラメ難民さんに聞かれたんですが、最近何やって釣ってたか覚えていない。疲れている時は巻きだけかストップ&ゴーもするし、テンポよく底刻みたいときは軽めのジャークさせて跳ねさせて刻むし。
何やっても底から離しすぎなきゃ釣れます。ちょっぴり自分の中ではフォール入れたほうが感度は上がっているような気がする。でもなぁ1投で釣れなかった時はアクション変えても釣れないのでよくわかりませんw
ヒラメはストーキングからの噛みつきバイトと、真上を通ったルアーを下から食いあげるバイトがあるんですが、1投釣りになると待ちスタイルの場所が分かっているヒラメ相手なんでほぼ食い上げバイトが多くなります。取りこぼしたくない人は根がかり増えるけどストーキング対策にアシストフックもあり。
ダイソーのシングルフックスタイルもテキサスリグも本当はフッキングがちょっと怖いセッティングなんですが、この食い上げだと丸のみが多いのでフックの位置とか気にせんでもしっかり奥の硬いとこにかかります。
たま~にストーキングっぽいガブッガブッって噛みつきバイトがあるんですが、ここは慣れでバイトがあった瞬間にストップいれて吸い込ませて(つもり)フッキングすると釣れます。油断してるとばらします。
繰り返すだけで1投でヒラメが釣れるようになります
前記事でも書いた
①ヒラメシーズンの春か秋の朝か夕マヅメにサクっと行ける漁港に通う
②色んな場所や角度で投げまくってればそのうち釣れる
③釣れた場所と変化を覚えておく
④釣れたタイミングのタイドグラフとルアーで感じる潮加減も覚えておく
⑤更に通っているとヒラメの居つく場所が限定されていく
⑥釣れる場所と釣れない場所の違いを考える(イレギュラー的な場所で釣れることもある)
釣れない時は何やっても釣れないので帰宅
ポイント開拓する時は色々試すんだけど、居つく場所がわかったらもうそこ以外は釣れません。まじで何やっても釣れないからwたま~~~~~~にわけわからん場所で釣れるけど。そんでそこで釣れなきゃ、その後に何をしようが釣れません。2枚とか3枚いる事もあるけど、反応がなくなったら終了で大丈夫。
函館の魚影だと活性アップしてからの回遊にも期待できないし、漁港だと立ち位置固定なんでマヅメの良い時間探れて2~3か所くらいだから無理せず帰宅が精神的には良いです。
遠出したら頑張るけど。近いからすぐ帰れるし。
1回釣れた場所は1週間ほど置く
これもまた魚影が薄い函館ならではなんですが、魚影が濃いエリアだと毎日でも同じ場所にいるってのは良く聞くのに通用しないのが函館エリア・・・・。
中潮で釣れたとして、次の中潮まで放置した方が効率はアップします。
いっぱい釣りたい人は漁港変えるとかした方が良いと思う。
稀に魚影が濃い時は潮変わりまで通っても毎日釣れる
ベイトのせいかたま~に「多いな」って時があって、そんな時は届かなかったエリアにも多く岸よりしていたヒラメが更に岸よりするんで連日釣れることもありますが、これも函館では稀なんで期待は禁物。
イカ狙っている時によく起こるんで、函館で本格的秋ヒラメ狙うなら11月くらいが良いのかも。
函館エリアでサイズは期待できない
僕の周りも含め函館エリアでのヒラメのサイズは50㎝あればいいかなくらい。深い、潮が速いなど特定の条件下なら60㎝台もいますが、サイズを狙いたい人は函館を遠ざければ遠ざけるほどサイズアップします。
函館の漁港ではサイズは期待しない。
ヒラメ漁師さんですら最近は60㎝あれば珍しい言ってるくらいなんで、函館エリアはヒラメが減ってるし成長する前にもっと餌を求めて消えるんでしょう。
日本海なら座布団サイズが珍しくないエリアもあるくらいなんで、座布団狙いたい人は気合を入れて北上。
まず同じ漁港に10回は通う
いい時期に10回は通ったら、変な狙い方しない限り魚影が薄い函館でもヒラメは釣れると思う。通いまくって何枚が釣って経験値上げていくうちに1投ゲーに近づいていきます。
そんで1投ゲーにたどり着いたら、どこ行っても無駄なキャストが減ります。その無駄なキャストが良かったりするのも釣りですけど。
どんどん効率化すると近場漁港にサクっと行って釣ってお刺身コースです。
漁港に関しては簡単すぎて徐々に面白くなくなりますが、そんな時はサーフという難所もあって飽きずにできるのがヒラメ釣り。